聴けば見えてくる2020

みなさんこんばんは。urokogumoです。

今回は以前からずっとまとめたかったラジオの話について書きました。私は、中学の時、兄の部屋から流れる伊集院光のラジオを壁越しに聞いてからラジオが大好きで、今もメイク中、通勤中などほぼ毎日ラジオを聴いています。特に好きな番組は、TBSラジオの「アフター6ジャンクション」通称アトロクです。

前身番組である「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」が終了し、週一から月〜金の帯番組に変わると知ったときは「数々のマニアックな企画はなくなってしまうのか」と不安になりましたが、現在はそんな不安があったことを忘れるくらい、毎日が特濃情報の洪水です。

 

放送も2年目に突入。各曜日パートナーアナウンサーの個性も極まってきており、得意分野によって特集が振り分けられているように感じます。放送はradikoであれば、音楽等ノーカットでそのまま聞けます(ただし放送から1週間以内)過去のアーカイブはラジオクラウド聞けます。また今年の4月放送分からはspotifyでも聞けるようになりました。

 

以下、私の大好きな神回(すぎてラジオクラウドでDLした)を紹介します。

ギャルと電子工作、どちらも自分から程遠いカルチャーの融合があまりにもかっこよかった回。「電子工作をやるギャルを探している」と相棒を求め続けたエピソードもしびれます。放送内で紹介される作品の動画は番組公式Instagramで見られます。この放送を聴いてから電子工作をやってみたいとずっと思っています。夢はザワ応援上映用にぴかぴか光る轟ボードを作ること。
トミヤマ先生が着ている居酒屋セーターを数年後、塩野瑛久が着るとは思わんかった。トミヤマ先生やしまおさんがどんな服を着ているかは放送を聞いてからHPで答え合わせするのをおすすめします。宇垣さん(通称:総裁)の「服にあだ名をつけている」という話で、私も自分の服に「ピエロの練習着」「アコーディオン奏者」と名前をつけていたのを思い出した。

高校演劇についてまったく知らず、偏見すら持っていたのでまさかこれほど今を反映させたテーマが演じられているとは知らなかった。この放送を聞いていたから、NHKで『フートボールの時間』を見ることができました。めちゃくちゃ、めちゃくちゃよかった・・・!!この回では、自身も演劇部だった日比アナ(通称:国民の孫)が演劇部に対する熱い思いを語っていて、それまで、日比アナは優等生という印象でパーソナルな部分は見えなかったのですが、この回以降、オープンマインドに語ることが増えたと思います。日比アナの高校演劇に関するロングインタビューは高校演劇ZINEに掲載されていて、放送を通して日比アナを知った後だと、よりぐっとくるインタビューなので是非(TBSストアで購入可)

サムネイルの写真は、RHYMESTER「After 6」MVにアトロクパートナー陣が出演した際、日比アナが突如、クマス(熊崎アナ)とタカキ(山本アナ)の二人を見て船が出航し構図を指定して写真を撮り始めたもの。このエピソードから、BLとは何かを考える回。福田先生の日本でなぜこれほど同人文化が花開いたかの話がとても熱い。 

 劇団雌猫をゲストに「私たちはなぜメイクをするのか?」ついての回。私がタマフルおよびアトロクを聴いていて胸がぐっとなるのは、とてもセンシティブな話について誠実に語り合って、世間が固定化してしまったものをふわりと飛び越える瞬間です。

『裸一貫!つづ井さん』『腐女子のつづ井さん』でおなじみのつづ井さんゲストの回。放送の少し前につづ井さんが公開したnoteの内容にも触れています。

実際につづ井さんはお友達と相撲をとってるそうです。最高。

山本アナのクソLINEの読み上げがどんどん背筋にぞわぞわくる回(山本アナは何も悪くない)1から10までセクハラの内容で、なぜそのようなLINEを送るのかと真面目に掘り下げつつ、クソLINEをどんどんお焚きあげしていく回。特集冒頭で宇垣さんがこれらのLINEに対して、はっきりと怒りを表明する下りがとても良いので是非。

2020年現在の神回です。延期になった今だからこそ考える古代オリンピック。冒頭の読み上げが、宇内アナの凛とした声もあいまって神々しく感じるオープニング。これを聴いた後だと、オリンピックの式で羽ばたく鳩を見て複雑な気持ちになる。

この放送を聞いて、今年は国内旅行をしながら各地の県立美術館を巡ろうと決めました。コロナが落ち着いたら是非行きたい・・・特に大分。

2分の1成人式の話が話題になった時から薄々疑問に感じていた感動教育について、こちらの回でもろもろ明らかになりギョッとした。私がいま小学生だったら頑固拒絶している・・・。

ザワ公開記念に開催されたハイローキャラクター総選挙。すべてのメールの熱量!様子が!おかしい!金淳さんの絹を裂くような悲鳴が響く波乱の結果に!私の推しの轟はどうなる!(もちろんメールは送った)

 

他にも面白い放送はまだまだざくざくありますので是非。何から聴くか迷う時は、金曜日の週間振り返りを聴いて、気になるものからピックアップするのも楽しいと思います(特に三宅監督の振り返りがオススメです)また各パートナー陣のキャラクターを知った後だと2019年1月の新春放談で各パートナーに宇多丸さんがインタビューする回があるのでこちらもおすすめ。宇垣アナ、日比アナの良いインビューに続く、宇内アナの「ニコ動でゲーム実況を見ていたらいつの間にか高校の卒業式を迎えていた」というエピソードの破壊力や、まるで最もパーソナルな質問かのように宇多丸さんが好きな色を聞くというしょうもない下りがあります。神回は宇垣さんの割合が高いですが、どのパートナーも本当に魅力的です。金曜日の山本アナ(通称:タカキ)の映画ランキングも個性が発揮されていたし(アカサカサカスの階段をジョーカーダンスで降りるタカキ)木曜担当の宇内アナ(通称:うなポン)はゲーム好きのためゲーム企画多めだし(ちなみに宇内アナは今年になるまで頭痛を感じたことがなく、宇多丸さんに「アンブレイカブルじゃないんですから」と言われる)私が一番好きなのは月曜担当の熊崎アナ(通称:クマス)が内容を理解しないまま読み上げるハイローのあらすじなので、月曜日にハイロー企画やってほしい。ちなみにこの熊崎アナは番組開始当初、どのカルチャーに対しても平温気味で、私はその平温の人の視線も大切だよなぁと思っていたのですが、ここ数ヶ月韓国ドラマにドハマりしてその様子をリアルタイムで聴いているのもとても楽しいです。

 

コロナで心がどうしても疲れる日々が続きますが、寄り添ってくれたのはラジオだと思います。聴けば見えてくる。それではまた。